■主な用途

　購入当初はこのクルマでよくキャンプに出かけていましたが、現在は宿の手配をしないで、好きなときに行きたい場所へ出かける「クルマ旅」に使っています。月に一度はそんな気ままな遠出をしています。

■ハイエースへのこだわり

　購入後、テレビがアナログから地デジ放送へ移行したので、アンテナを自作で取り付けました。最初は指向性アンテナ（※1）を装着していましたが、移動先での電波探しがけっこう大変だったので、今年に入って無指向性アンテナ（※2）に取り替えました。
　また、ダイニング部分をベッドに変更したときに生じる隙き間がもったいないので、増設マットを作りベッド面積を拡大。これで大人５人が余裕で寝られるようになりました。

■ハイエースにまつわるエピソード

　一昨年の秋、北海道へ行ったのが一番の思い出です。このときもそうでしたが、ブログなどで知り合った友人と旅先で直接会うことができるのも、このクルマで旅に出る楽しみのひとつです。
　数年前からは妻と２人でカメラ撮影のための旅に出かけるようになりました。撮影ポイントの観光地へ高速道路を利用して行くときは、手前のSAで休憩、早朝に出発して観光地を巡り、人出が多くなる時間帯にはそこを離れます。人混みが苦手な我々ですが、このクルマがあるおかげでこんなふうに楽に行動できます。
　撮影旅行のとき、ハイエースだと多くの荷物や機材を乗せても余裕ですし、寒い日など車中で撮影のタイミングを待つこともできるので大変便利です。
　車内はどんなスペースでも有効活用しようと小さなDIYは行っていますが、このクルマを製作したビルダー「CCFオオモリ」のベース設計がわが家のスタイルにピッタリだったので、基本的な部分は何もいじっていません。すべて気に入っていますが、とくにキッチン部分のシンク＆ガスコンロ（常設）は大変便利です。
　パーキングに止めたハイエースの窓が大きなキャンバスになり絶景を映し込む、それを眺めながら入れたてのコーヒーをゆっくり味わう……、このひとときが私のお気に入りです。最高の贅沢をさせてもらっています。

■クルマとしての魅力、性能について

　このクルマの一番の魅力は広々とした車内スペースです。走行性能にも満足しています。キャンピングカーは内装に手を加えている分だけ車重も増えますが、このクルマは少々の坂道ではそのハンディをまったく感じさせず、スムーズな走りをみせます。以前は100系ハイエースのディーゼル車に乗っていましたが、それに比べると現在の200系ガソリン車は車内が格段に静かに感じられます。
　購入後に唯一後悔しているのは、４WDにしなかったこと。このクルマの前の100系ハイエースのときは４WDだったのですが、子どもたちも成長しスキーに行くこともないからと、今回は２WDにしました。今では旅先の天気予報で雪マークが出ると、とっとと撤収です。スタッドレスタイヤを履いていても雪の坂道は不安なので……。
　購入するときに心配したのは、このクルマを製作したビルダーが自宅から遠いということでした。しかし購入後のトラブルは電話で問い合わせ、自力でできる部分はわかりやすく教えてもらって自分で直しています。

※1&2 指向性アンテナは、電波送信局の方角へアンテナを向けなくてはならない。一方、無指向性アンテナは360度の受信特性があり、すべての方向から電波をキャッチできる。